雪化粧とはうまくいったものだ。

山、田畑、みち、まち…

きれいなものも、きれいでないものも、

雪はすべてを白く覆い、美しく変身させる。

今回の雪は、30日の深夜から降りはじめた。

大晦日の朝に目覚めた娘たちは

「ホワイトお正月イヴ」と大はしゃぎして、

波賀の東山温泉までソリ遊びに出かけていった。

雪はそのまま降り続き、

元旦の朝は一面の銀世界。

キーンとした空気に包まれた白銀のお正月は

気が引き締まる。

兵庫県で二番目に広い面積を持つ宍粟市は、

北と南で積雪量がおおきく違う。

私の住む清野(せいの)は山崎町の最北の集落で、

南北でいえばちょうど真ん中あたり。

積雪量も真ん中くらいかな。

年越しで積もった雪は積雪20cmくらい。

清野でこの程度だと、北の奥地ではゆうに50cmは超えているだろう。

元旦、家の裏にある小さな神社「こうじんさん」に家族で初詣へ。

次の日にもお参りに出かけたが、

雪は陽の光でだいぶ溶け始めていた。

道路の脇に残っている雪を蹴りながら、

娘たちと雪に残る動物たちの足跡を探す。

雪のあとの散歩は、いと楽し。

溶ける姿まで美しいのが

都会と田舎に降った雪の違いかな

と私は思う。

道路の端に追いやられ、

すぐにグレーの塊になってしまう都会の雪が

ちょっとかわいそうに思えた。

最後になりましたが、

あけましておめでとうございます。

笑顔あふれる年となりますように。