市長に想いを届けに
市役所3階、市長公室の前では市長が手招きして子どもたちを出迎えてくださいました。
「おっちゃんは、体は大きいけれど中身は子どものままやで」と冒頭一言。
この言葉のおかげでやや緊張気味だった子どもたちは
リラックスした雰囲気の中で自分たちの意見を伝えることができました。
懇談の最中も市長は終始笑顔で子どもたちの来訪をとても喜んでいらっしゃるご様子でした。
夏から2回に渡る会議を経て出た意見をもとに事前に作戦会議を行いました。
6年生を中心にボードにまとめ、市長にプレゼンをしました。
今回、子どもたちからの要望は大きく3つ。
①里山の手入れをしてほしい
②宍粟市らしい遊び場が欲しい
③他の学校のよいところは取り入れ、悪いところは見直したい

①里山の手入れをしてほしい
動物と人間の境界が自然にできるようにしてほしい、
また山を大切にすることによりきれいな川の水源を守りたいという想いを伝えました。
また、ラジコンヘリによる農薬散布がちょうど登校時間にあたることに関して
子どもたちの健康被害を心配する声があがりました。
<市長>
・伊水小学校の裏の里山を手入れしている様子を見てほしい。針葉樹を切り、広葉樹・落葉樹を植えている。
・農薬散布については朝露がついている時間じゃないといけないと聞いたことがあるが、土日の実施等、子どもたちに影響がない時間帯を相談したい
②宍粟市らしい遊び場が欲しい
プラの遊具ではなく、木のアスレチック遊具を希望すると伝えました。
(プラ遊具は静電気、夏の高温など快適ではない、宍粟市の特産である木を活用してほしい)
また、ゲーム(あつもり等)の中でやっている焚き木やDIY等を、
宍粟なら実際に体験できる環境が整えられるのでは?という提案もしました。
<市長>
・昔、伊水小の体育館のあるところに木のアスレチックがあり人気だった。木素材は老化するので維持が大変のようだ
・昔は山で遊んだ。 山の木の枝でターザンロープのように遊んだ。今はなんでも大人が「危ない」と言って取り上げてしまい、子どもたちが自由に遊ぶ機会が失われているのかもしれない
③他の学校のよいところは取り入れ、悪いところは見直したい
こども会議は市内4校からの参加があり、各学校ごとのルールや時間割の違いが明らかになりました。
・学校の服装(靴や靴下なども)の自由度
・給食の時間・クラブ活動の有無
・学校で動物を飼うこと
・休み時間の長さまた、公園や学校など、子どもに関わることを決める際には子どもたちにもアンケートを取ってほしいとお願いしました。
<市長>
・学校間の違いに着目したのはこども会議ならでは。他校のよいところを取り入れていく考え方に賛成
・子どもたちへのアンケートも今後検討する
★「給食を食べる時間が短い」という意見も出ました。
<市長>まずは状況を把握をしたい。そのうえで、しっかり噛んで食べるのに十分な時間が確保できていないなら改善していきたい→状況を確認し、報告すること:ぷくぷくへの宿題となりました
「ぷくぷく こども会議」の目的
◼️子どもの発言をしっかり聞こう (子どもの意見表明権)
◼️子どもも社会に参画しよう(子どもならではの視点や感性を社会に活かす)
◼️子ども社会の問題を解決しよう(子ども自治)
+他の人の意見を聞き、自分なりに考え、自分の意見を言えるようになろう
にも大変興味を持ってくださいました。
さまざまな年代や考えの市民が参画する宍粟市政へ。
足掛かりとなる活動のひとつとなったと感じました。
環境問題等、子どもたちが大人顔負けに勉強していることにも
市長はとても感心していらっしゃいました。
子どもたちから新鮮な刺激を受けたご様子でした。
また近いうちに子どもたちの声を届けに市長を訪れたいと思います。
次回以降、ぷくぷくこども会議はもっと多くの参加者を募集する予定す。
中高生の会議もやってほしいという声もいただいております。
「子どもたちのためにこんな場があったらいいな」というご意見がありましたら、
ぜひぷくぷくまでお寄せくださいませ。
日時 | 11月22日(月) 17:15~18:30 |
場所 | 市役所3階 市長公室 |
参加 | 市内4校から11名参加+付き添い ぷくぷく世話人2名 |
前井真貴 記
人と森、みんなが一緒にぷくぷく発酵し合う「繋がりを活かす町・宍粟(しそう)」を目指す情報発信プラットフォーム。2019年11月から活動スタート。