素麺の季節がやってきました。

???

素麺といえば夏でしょ!

とツッコミを入れたそこのあなた。

素麺を”つくる”のは寒い季節なのです。

ちょっと意外でしたか。

例年、10月頭からGWの頃までが素麺の製造シーズンです。

宍粟市には素麵屋がたくさんあります。

あの全国的に有名な「揖保乃糸」の一大生産地なのです。

水がおいしい土地だからこそ

素麺の製造が盛んになったのでしょう。

かく言う我が家も素麵屋。

どの素麵屋も家庭内の小さな規模の工場で、

そして、どこの素麵屋も超がつくほどの早起き。

製造シーズンは私は4時起き。旦那様は1時半起き。

これは早起きと言っていいのか?

真夜中じゃん…

1日の始めに水と塩を加えて練られた巨大な小麦粉の塊は

敷布団をくるくると丸めたくらいの大きさ。

それを紐状に切り出してゆく。

よりを加えながら伸ばす。

また、よりを加えながら伸ばす。

これを何度も繰り返し

その日のうちに0.70~0.90mm(上級の場合)という

驚異的な細さにまで引き伸ばされるのです。

見よ!この素麺のカーテン!

白というよりアイボリー。

素麺工場の周辺には

生温かな湿っぽい小麦粉の香りが漂います。

秋口にこの香りを嗅ぐと

素麺の季節がやってきたなと私は思うのです。

眠い眠い素麺の季節…

2021.10.5