はじめに



ゲストに株式会社グリーン興産の社長、石原淳平さんをお招きし、日本の林業の歴史や森林がもたらす恩恵、そしてこれから私たちができることについて話し合いました。

森林面積90%を占める自然豊かなまち、宍粟市ですが、日頃から身近に見ている山ではあるもののそれを仕事にされている方のお話を聴く機会は少ないのではないかということで企画しました。


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林業の歴史


昭和20年~30年代に戦後復興のため木材需要が急増し、広葉樹から日本経済成長に貢献する針葉樹に置き換える「拡大造林政策」が行われるようになりました。

しかし、木材輸入の自由化により、やがて林業は衰退していきます。

日本は世界2位の森林大国にも関わらず、安いためか供給量の7~8割が海外産の木材だそうです。
それにより、国産材の価格が低迷し、よってさまざまな問題が起こっているそうです。

さらに重機やトラックなどにかける経費や危険な作業を伴うリスクも高いため、経営していくにはとても大変なお仕事です。



環境問題


山はたくさんの生物が住み、生物の連鎖がつくられて、恵みを私たちに与えてくれています。

それにも関わらず、我々人間の活動によって生態系が崩れ、気候変動をもたらすような森林破壊問題が起こっています。

私たちの生活に身近にあって、さまざまな恩恵を与えてくれる大切な森林を守るお仕事、「林業」をこの先も続けてもらうために私たちができることは、「地消地産」、地元産や国産の木材を使う、それでできた製品を購入すること、そして需要を高め山に資金を還元していく必要があるそうです。

そうすることで私たち人間も森も循環した持続可能な社会が実現するのでしょう。


石原さんのお話を伺い、「林業」についてさまざまな葛藤や苦悩、そして新しいことへ挑戦されている姿を垣間見ることができました。これからも応援しています!


坂口あかり


Date

日時・・・・・・2021年8月1日(日)13:30-15:30
場所・・・・・・まちライブラリー(上林建設株式会社)宍粟市山崎町御名226-1
ゲスト・・・・・石原淳平さん(株式会社グリーン興産)
ホスト・・・・・坂口あかり(Sadoya)
本日のお茶・・・サササさんの漢方茶